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ソフトウェア構成研究室
教員
[ 教授 ] 大堀 淳
[ 准教授 ] 上野 雄大
[ 助教 ] 菊池 健太郎
研究室HP
https://www.pllab.riec.tohoku.ac.jp/
研究活動
現代社会では、その制御機構の中枢が多様で膨大なソフトウェア群によって担われている。高信頼・高性能なソフトウェアを高い生産性で開発するための基盤技術は、このような社会が信頼性・利便性を確保しながら発展してゆくための根幹をなす。本研究室では、ソフトウェア開発基盤の中核であるプログラミング言語および膨大なデータ処理の基幹をなすデータベースを中心に、ソフトウェア構成基盤の研究を行っている。また、これら研究成果の産業的実現を目指し、基礎研究から得られた先進機能を装備する次世代高信頼プログラミング言語SML#の開発に取り組んでいる。
ソフトウェア構成研究分野(大堀教授)
研究テーマ
- 次世代高信頼プログラミング言語SML#の開発
- 高信頼Webプログラミングのためのフレームワーク
- コンパイルの論理学的基礎
- データベースとプログラミング言語の統合
高信頼ソフトウェアを効率よく構築する技術の確立を目指し、その中核を担う高信頼プログラミング言語の基礎理論および実装技術の研究を行っている。基礎研究として、コンパイル過程を証明変換と捉えることによるコンパイルアルゴリズム導出のための論理学的基礎の研究、大量の情報をデータベースに統合しプログラミング言語からシームレスに操作する情報処理基盤の研究などに取り組んでいる。さらに、産学連携を通じて、次世代プログラミング言語の産業的応用に関する研究に取り組んでいる。
高信頼ソフトウェア開発研究分野(上野准教授)
研究テーマ
- 次世代高信頼プログラミング言語SML#の開発
- プログラミング言語処理系の実装技術
- 実用プログラミング言語の形式意味論
高信頼プログラミング言語を実用化し、高い信頼性と生産性を両立するソフトウェア開発環境を実現するため、コンパイラの構築技術や、実用ソフトウェア開発を支える言語機能に関する研究を行っている。具体的には、高信頼プログラミング言語でマルチコアプログラミングを実現する自動的メモリ管理方式の研究、異なる言語で書かれたプログラムやデータをシームレスに連携させる相互運用性の研究、および実用規模のプログラミング言語の形式的意味論の研究などに取り組んでいる。