東北大学電気通信研究所共同プロジェクト研究会「ブレインウェアのアーキテクチャの研究」【平成29年度第2回ブレインウェア研究会】(2017年10月6日開催)

 

開催日時:2017年10月6日(金)13:30~17:00

開催場所:東北大学電気通信研究所 ナノ・スピン総合研究棟 4階 A401室

 

プ ロ グ ラ ム
13:30-13:40 堀尾喜彦(通研)
開会の挨拶
13:40-15:10 三宅 陽一郎(株式会社スクウェア・エニックス)
招待講演「仮想空間の生命の知能の構造について」
概要:デジタルゲームの人工知能は,環境というダイナミクスの中で,身体によってその変化を受けながら,ダイナミクスを持つ脳によって身体の運動を生み出すことで対応します.仮想空間の生命の脳はいわば環境というダイナミクスの中の,さらに内なるダイナミクスとして機能し,その中間には身体というダイナミクスが存在します.環境,身体,知能の三層に階層化され,それぞれのダイナミクスが複雑に絡み合う中で,ゲームキャラクターの人工知能は自律性を獲得します.デジタルゲームの場合には,創発的な作り方よりは,むしろ製品としてトップダウンに知能が作られる場合が多いものの,その知能の内部は環境からリアルタイムに引き入れた情報の流れによって,各部分が励起され,励起された知能のモジュール同士が競合・協調します.人工知能はそれらの途切れない情報の流れを身体の運動へと変換する機能として,より高い人工知能技術を必要としています.今回のセミナーでは,現代のデジタルゲームの人工知能を俯瞰すると共に,これからの研究課題などを提示いたします.
15:20-16:50 田向 権(九州工業大学)
招待講演「サービスロボットのための脳型人工知能」
概要:人間の生活空間で,人間と協力して働くホームサービスロボットに着目が集まっている.工場で働く産業用ロボットとは異なり,サービスロボットの実現には,人との円滑な意思疎通や,様々な環境下での認知,判断,行動を実現するための知的処理が必要不可欠である.さらに,消費電力や排熱の問題から,これら知的処理のチップ化が必要不可欠である.
本発表では,サービスロボットの国際競技会であるRoboCup@Homeリーグ向けに開発してきたサービスロボットの知的処理について紹介する.また,このサービスロボットに実装されている,Robot Operating Systemから書き換え可能半導体Field Programmable Gate Array内部の仮想回路を直接生成・実行・制御可能とする仕組みである“ROS-FPGA”や,ROS-FPGAへの組込みを目指した,各種ニューラルネットワークのディジタルハードウェアアーキテクチャについて述べる.さらに,脳の仕組みに学んだ脳型人工知能の例として,扁桃体型ニューラルネットワークとその回路アーキテクチャ,および,そのサービスロボットへの応用事例についても紹介する.
17:00 閉会
開催日時 :
2017年10月6日(金)13:30~17:00
開催場所 :
東北大学電気通信研究所 ナノ・スピン総合研究棟 4階 A401室