東北大・通研の羽生貴弘教授らよって研究が進められている不揮発マイコンの重要な機能ブロック (不揮発FPGA: Field-Programmable Gate Array) に関する研究成果が,2016年6月20日発行の日本経済新聞・朝刊(15面)に掲載されました (日本経済新聞へのリンクはこちら)。 モノのインターネットと言われるIoT(Internet of Things)社会の実現には,マイコン (MCU:Microcontroller Unit)の低消費電力化が重要です。今回の成果は,不揮発記憶素子(スピントロニクス素子)を組み込んたマイコンの機能ブロック (FPGA) について,その稼働状態に応じて,内蔵するサブブロックをきめ細かくを電源オフすることで,待機電力を大幅に低減することに成功しました。データは不揮発 記憶部(スピントロニクス素子部)に保持されているため,電源オフ・オンに伴うデータの待機・復帰操作が不要です。その結果,従来の揮発記憶に基づく FPGAと比較して本提案FPGAでは81%の消費電力の低減が達成されました。本研究成果により,IoT社会の発展に不可欠な高性能演算をリアルタイム で処理する高機能マイコンの超低消費電力化へ向けて,大きく前進しました。本研究成果は,2015年6月18日京都で開催された半導体デバイス・回路技術 の国際会議「2015Symposia on VLSI Technology and Circuits」(D.Suzuki, et al., Symp. VLSI Circuits Dig. Tech. Papers, pp. 172-173, June2015.)にて発表されたものです。

 

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