西澤先生逝去の報に接して

 

 西澤潤一先生ご逝去を知り、先生のこれまでのご業績について思いを巡らせ、その偉大さに改めて大きな感慨を覚えております。私も含めて現在の所員のほとんどは、西澤先生から直接薫陶を受ける機会を持つことは叶いませんでしたが、先生が本所に残された足跡の大きさを感じていない者はいません。Nishizawa Medal、光通信の碑、あるいは文化勲章を始め数々の受賞から顕著な、半導体や光通信分野での先生の代名詞ともいえる研究成果、ご業績はいうまでもなく、先生の新研究分野を開拓することへの不断の意志、それによる社会貢献への強い思いは、本所の伝統として今も息づいています。その意志と思いは、西澤先生の育てられた多くの後継者のご活躍の様子からも伺い知ることができ、人材育成における卓越したご貢献にも敬服する想いです。
 今後、西澤先生を範に、研究・教育を通して新しい世界を切り開き、社会貢献の努力を続け、また同じ思いを次世代についでいくことをここにお誓いいたします。残念ながら西澤先生に、その成果を直接ご報告することは叶わなくなりましたが、遠いところからではあっても東北大学電気通信研究所をお見守りいただければと願っております。

 

所員を代表して

                           東北大学 電気通信研究所 所長 塩入 諭