国立大学法人東北大学電気通信研究所公式ウェブサイト|Research Institute of Electrical Communication Tohoku University

先端ワイヤレス通信技術研究室

>> 情報通信基盤研究部門

先端ワイヤレス通信技術研究室

教員

[ 教授 ] 末松 憲治
[ 客員教授 ] 鈴木 恭宜
[ 助教 ] 古市 朋之
[ 研究員 ] Ahmad Abdalrazik

研究室HP

http://www.wit.riec.tohoku.ac.jp/

研究活動

携帯電話などのワイヤレス通信が、単に音声やメールの伝送だけでなく、これまで有線でしか実現できなかったインターネット上の画像、動画など大量のデータを含むコンテンツの伝送にも使える情報社会が実現されようとしている。ワイヤレス通信の特徴としては、その通信端末を自由に持ち歩くことができ、かつ、ネットワークの存在を感じずにどこでも使えることが挙げられるが、このためには、小形、軽量、長い待受・通話時間だけでなく、どの場所でも、移動中でも、災害時でも必ず繋がる高信頼性が求められている。一方、取り扱うデータ量が増えていくために、データ量あたりに許される消費電力は減少させなくてはならず、これまで以上に電源に対して効率的なワイヤレス通信技術も求められている。

先端ワイヤレス通信技術研究分野|末松教授

研究テーマ

  • 6G用広帯域ワイヤレス通信用1 チップ送受信機の研究
  • ミリ波、サブミリ波半導体集積回路の研究
  • ダイレクトディジタル RF 信号処理回路の研究
  • 準天頂衛星を用いたロケーション・ショートメッセージ通信の研究
  • 人体内通信システム/デバイスの研究

本研究分野では地上系・衛星系を統合した高度情報ネットワークの実現を目指して、高信頼かつ電力消費の少ない先端ワイヤレス通信技術(Advanced Wireless IT)に関する研究を、信号処理回路・デバイス・実装技術から変復調・ネットワーク技術に至るまで、一貫して研究・開発を行っている。
信号処理回路・デバイス・実装技術の研究としては、シリコン CMOS 技術を用いた超高周波帯 RF パワーアンプ・シンセサイザ・ミキサなどの設計・開発、超小型アンテナモジュールの開発を行っている。そして、これらのシリコン RF デバイス、アンテナモジュールなどのワイヤレス通信端末に必要な回路の特性を、ディジタル回路技術を用いて補償するディジタルアシステッド RF アナログ回路の研究・開発を行っている。
変復調・ネットワーク技術の研究としては、自動車・鉄道などによる高速移動時にも高速ネットワークアクセスを可能とする次世代の広域・高速モバイルブロードバンドワイヤレスアクセス(MBWA; mobile broadband wireless access)の研究を行っている。また、オフィス・家電ディジタル機器をネットワーク接続可能とするような、高信頼・高速ワイヤレス LAN やワイヤレス PAN(personal area network)の研究を行っている。

Fig.1 ユビキタス化・ブロードバンド化が進むネットワークの進化
Fig.2 広帯域ワイヤレス通信用1 チップ送受信機の研究

関連動画

研究室のようすThe state of the research

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