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第26回生体生命工学研究会・特別講演会

研究会名:第26回生体生命工学研究会・特別講演会

開催日:2012年2月23日(木)15:00~16:30

題目:「局所・広域神経回路内での樹状突起活動の速効性・遅効性抑制」

講師:村山正宜氏(理化学研究所脳科学研究センター・行動神経生理学研究チーム・チームリーダー)

開催場所:情報科学研究科2階大講義室


第26回  生体生命工学研究会 特別講演会のご案内

東北大学電気通信研究所

工学研究会分科会

生体・生命工学研究会

主査 塩入 諭
幹事 松宮一道,大林 武

第26回生体生命工学研究会・特別講演会を下記の要領で開催いたします.

多数ご来聴くださいますよう,ご案内申し上げます.学外の方もご自由にご参加下さい.

    • 日時:2012年2月23日(木)15:00~16:30
    • 場所:情報科学研究科2階大講義室
    • 特別講演
      講師:村山正宜氏(理化学研究所脳科学研究センター・行動神経生理学研究チーム・チームリーダー)
      題目:「局所・広域神経回路内での樹状突起活動の速効性・遅効性抑制」神経細胞による情報処理様式を解明する為には,シナプス入力の統合場所である樹状突起の活動を明らかにする必要がある.この目的の為,光ファイバーイメージング装置を開発し,生きたラットの大脳新皮質の第一体性感覚野における神経細胞の樹状突起活動をカルシウム蛍光強度変化として記録した.電気刺激をラットの後肢に与えると,樹状突起は一過性なカルシウム応答と,その後に発生する持続的なカルシウム応答からなる2極性の活動を示した.速い樹状突起活動は局所回路を基盤とするGABAA受容体を介した抑制を受ける事,遅い樹状突起活動は広域回路を基盤とするGABAB受容体を介した抑制を受ける事を光学的測定法と電気生理学的手法,解剖学的手法,計算論的手法を用いて明らかにした.

問い合わせ先

中尾研究室
片山 統裕
内線:7158