研究室訪問

人間情報システム部門

実世界コンピューティング(石黒・加納)研究室

実世界コンピューティング研究分野 教授 石黒 章夫
実世界数理モデリング研究分野 准教授 加納 剛史

http://www.cmplx.riec.tohoku.ac.jp/jp/

研究室集合写真(2017年7月撮影)

研究室集合写真(2017年7月撮影)

 生き物は、予測不能的に変動する実世界環境下においても、身体に有する膨大な自由度を巧みに操ることで、しなやかかつタフに動き回ることができます。最先端のロボットをもってしても実現することが難しい、このような優れた適応能力を生き物がいともたやすく実行しているメカニズムとは一体なんなのでしょうか? 本研究室では、原初的な生き物ですら示すこのような生き生きとした振る舞いに内在する制御原理を、構成論的アプローチ、すなわち「模型」をつくりながら理解するというアプローチを通して明らかにすることを試みています。ここで「模型」とは、数理モデルとロボットのことを意味しています。優れたモデルは、実際に自分たちの目で生き物の動きを観察することから始まるという信念のもと、研究室にはコオロギやナナフシなどの昆虫から、ゲジ、ムカデ、ヤスデ、フナムシ、さらにはクモヒトデや貝、カタツムリに至るまで、さまざまな種の生き物を飼育しています。生物学から数理科学、そしてロボティクスに至るまで一研究室でカバーして研究を行っているこの「芸域の広さ」は世界的に見ても珍しく、当研究室の大きな特徴かつ強みとなっています。現在は、教授 石黒章夫、准教授 加納剛史2名の教員と、博士課程後期2名、博士課程前期12名、学部4年生3名、学部3年生3名の学生計20名で研究を進めています。

 以下では、紙面の都合上、本研究で行なっている研究テーマの中から、代表的な2つの研究を紹介させていただきます。

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