光伝送研究分野 | 教授 | 中沢 正隆 |
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光信号処理研究分野 | 准教授 | 廣岡 俊彦 |
高精度光ファイバ計測研究分野 | 准教授 | 吉田 真人 |
図3 光通信の伝送容量の変遷と新たなる飛躍
光通信技術は過去20年の間にエルビウム光ファイバ増幅器(EDFA)および波長多重という2つのイノベーションを経て伝送容量の飛躍的な向上を実現してきました。しかし、光パワー、光増幅器の帯域、ならびに消費電力などの制約により、その伝送容量は100 Tbit/s付近で急速に限界に近づきつつあります(図3)。今後20年の間に1000倍の情報量の増大が起こると予想される中、光通信システムのパラダイムシフトが世界的に叫ばれています。通研は国立大学附置研究所における情報通信に関する共同研究拠点であり、我々が率先してこれらの課題を解決し、次世代超高速ITインフラの構築に資することが重大なミッションであると考えています。このために3M (Multi-level modulation, Multi-core fiber, Multi-mode control)技術を中核としてEXAT (Extremely Advanced Transmission)研究会を電子情報通信学会に立ち上げるなど、光通信インフラの飛躍的な高度化に向けても率先して取り組んでいます。