研究室訪問

サイバーサイエンスセンター

情報通信基盤研究部 (菅沼・阿部研究室)

教授 菅沼 拓夫
准教授 阿部 亨

http://www.ci.cc.tohoku.ac.jp/

プライバシーに配慮した高度知識集約プラットフォームの研究開発(社会とサイバー空間)

iKaaSプロジェクトミーティング(Oulu, Finland)

iKaaSプロジェクトミーティング(Oulu, Finland)

図2 iKaaSを用いた田子西VRタウンマネージメントシステム

図2 iKaaSを用いた田子西VRタウンマネージメントシステム

 高度知識集約プラットフォーム iKaaS (intelligent Knowledge as a Service)の研究開発を推進しています。本研究は、日欧共同研究として、日本側は総務省SCOPE国際連携型研究開発事業、EU側はHorizon2020の支援を受けて実施中で、ヨーロッパの大手IT企業、マドリード市交通公社、University of Surrey、University of Oulu等、国内のKDDI研究所等の企業数社が参画しています。iKaaSとは、具体的には街中に設置されたセンサから収集されたビッグデータのクラウド上での管理効率化、ビッグデータから生成される「知識」の流通によるサービスの高度化、およびプライバシーに配慮した安心なサービス提供を目指したIoTプラットフォームです。菅沼・阿部研はiKaaSを用いたタウンマネージメントアプリケーションの開発を担当しており、仙台市の田子西スマートタウンにセンサを設置してエネルギーマネージメントやアーバンデザイン支援等のユースケースでの実証実験を行っています。


やわらかいIoTの実現に向けて(人、モノとサイバー空間)

図3 やわらかいIoTの概念

図3 やわらかいIoTの概念

 センサや小型携帯デバイスを活用したIoTアプリケーションにおいて、現在主流となっているクラウド集中型アーキテクチャには、ネットワーク資源の不足、フィードバック制御への遅延、セキュリティ弱体化などの課題が指摘されています。これらの課題はIoTアーキテクチャの「固さ」に起因するものと捉え、その解決へ向けて、「利用者指向性」と「環境適応性」を軸とした新たなアーキテクチャとして「やわらかいIoTアーキテクチャ」に関する研究開発を開始しています。

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