研究室訪問

ブロードバンド工学研究部門

応用量子光学(八坂)研究室

高機能フォトニクス研究分野 教授 八坂 洋
助教 横田 信英

http://www.yasaka-shikata.riec.tohoku.ac.jp/

図3  実験系とスペクトル特性

図3  実験系とスペクトル特性

高機能半導体光変調器の研究

 超平坦な光周波数コムブロック発生光源は、チャンネルブロック一括切り替え機能を付与した次世代フォトニックネットワーク構築に不可欠な波長可変多波長光源への応用が期待でき、また超精密光計測用光源への応用も期待できる光源です。このような光源を実現するために、小型で低駆動電圧動作可能な半導体マッハツェンダ変調器を用いた超平坦な9チャンネル光周波数コムブロック発生の研究を進めています。半導体マッハツェンダ変調器では、屈折率制御に際して印加電界に比例するポッケルス効果と、印加電界に非線形に応答するバンド端効果(量子閉じ込めシュタルク効果、QCSE)を用いることができます。このバンド端効果をうまく利用することで、強度ばらつき1dB以下の超平坦な光周波数コムブロック発生を実現しています(図3)。数値解析および実験を通した新光変調器構造・駆動法の研究を進め、さらなるコム平坦化、スペクトル形状制御の可能性を追求しています。

新機能半導体光集積回路の研究

 個別半導体光素子の高性能化・高機能化の研究を進め、これらの素子を集積化することでこれまで実現しえなかった新しい機能を有する半導体光集積回路を実現するための研究を進めています。

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