巻頭特集/最先端・次世代研究開発支援プログラム

キックオフシンポジウムの開催

図3 招待講演の様子

図3 招待講演の様子

 Neurogrid(Stanford Univ.)やSpiNNaker(Univ. of Manchester)に代表される脳機能のハードウェア実現、あるいはビッグデータ解析や病気診断への活用など、脳が持つ高次情報処理メカニズムを様々な分野に応用する試みは、国内外を問わず盛んになっています。これらの研究に携わる主要研究者が一堂に会し、本プロジェクトの推進に向けた討論を行う場として、平成26年3月28日、本研究所ナノスピン実験施設カンファレンスルームにおいてキックオフ国際シンポジウムを開催致しました。大野・通研所長によるあいさつ、ならびに羽生施設長によるプロジェクト概要説明の後、国内からの招聘講演者として、福間雅夫氏(SIRIJ,Japan)による基調講演と、脳型コンピューティングおよびその半導体集積回路実現を専門とする海外からの研究者8名(Prof. D. Whitney (UC Berkeley, USA)、Prof. C. Jin (The Univ. of Sydney, Australia)、Prof. J. Cosp (Tech. Univ. of Catalunya, Spain)、Dr. T. Umedachi (Tufts Univ., USA)、Prof. J.P. Diguet (Lab-STICC, France)、Dr. F. Stefanini (Univ. of Zurich and ETHZ, Switzerland)、Prof. W. T. Ng (Univ. of Toronto, Canada)、Dr. M. Kiani (Georgia Inst. of Tech., USA))による最先端研究成果に関する講演、本学側は若手研究者を中心としたメンバーによるポスター発表を通してこれまでの研究の取組みを紹介致しました。シンポジウムの参加者は総数70名ほどにのぼり、会議を通して双方の研究内容と今後の研究交流の更なる推進に向けた活発な議論が交わされました。本シンポジウムの開催により、参加した研究者同士の協力関係がより一層強固なものになるとともに、世界の研究動向をウォッチしながら研究を推進する体制が整ったという意味でも、招聘研究者、東北大双方にとって大変有意義な機会となりました。

図4 ポスターセッションの様子

図4 ポスターセッションの様子

 
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