戦略的創造研究推進事業 さきがけ
研究領域「社会と調和した情報基盤技術の構築」視線行動に基づいた心の中の身体の可視化と身体適正化を支援する基盤技術の創成

3.おわりに

 情報通信技術は、今や社会の神経系として様々な社会基盤のシステムやサービスの高度化と効率化に深く寄与し、これらの技術は私たちの生活において必要不可欠なものとなっています。しかし、このように社会基盤を構築する情報通信技術が進展している現在においても、様々な社会問題が未解決のままとなっています。本研究では、解決すべき社会問題の一つである超高齢化社会への対応という問題に焦点を当て、身体意識回復のリハビリテーション支援を目的とした「心の中の身体」に関する一連の身体性情報処理技術の開発に取り組んでいきます。本研究で得られる成果は、運動障害のリハビリテーションだけでなく、身体意識との関与が指摘されている感覚障害、記憶障害といった様々な障害への展開も可能であり、精神疾患や心理的発達障害など現代社会が抱える様々な社会問題を解決する応用システムのための基礎となることが期待されます。

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