新研究室訪問

情報デバイス研究部門

量子デバイス(大塚)研究室

http://ja.qd.riec.tohoku.ac.jp

1 固体ナノ構造試料の一例

1 固体ナノ構造試料の一例

 量子デバイス(大塚)研究室は2018年2月に発足しました。研究室は電気通信研究所本館の3階と5階、そしてナノ・スピン総合研究棟の3階にあります。現在、実験室の整備や装置の導入等を行い、新しい研究室の立ち上げを進めています。

 私たちは小さなデバイスの中で生じる、面白い現象に興味を持って研究を進めています。ナノメートルスケールに加工した微小な固体ナノ構造では、身の周りの物理法則とは異なる物理法則が顔を出します。例えば、現在では半導体を使って電子の量子力学的な波の大きさと同程度の微細構造を人工的に作製することが可能となっており、そこでは量子力学に従う量子効果を発現させることができます。さらにこの系は人工系ですので、その量子効果をデバイス構造や電圧等で人工的に自由に操作することが可能となっています。このような固体微細加工、制御技術を駆使して、人工的に作製した固体ナノ構造における物性解明、およびデバイス応用の研究を進めています。これらの研究により、量子エレクトロニクスやナノエレクトロニクス等を通して、新しい情報処理、通信技術に貢献したいと考えています。

2 固体ナノ構造試料における単一電子制御

2 固体ナノ構造試料における単一電子制御

 私たちの得意技は、固体微細加工技術によるナノ構造試料作製、および極低温技術と低ノイズ・高周波技術を活用した高感度、高速電子状態制御・測定です。量子力学やナノサイエンス等に興味のある方、また微細加工や極低温、低ノイズ電気測定、高周波測定等に興味のある方、どうぞお気軽に研究室にお越しください。まだ発足したての研究室ですが、どうぞよろしくお願いいたします。

 
 
 

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