木下 哲男
Tetsuo Kinoshita
システム・ソフトウェア研究部門 教授
Systems & Software Division, Professor

2019.3 退職

私は1979年3月に電気通信研究所・野口研究室で修士課程を修了し、沖電気工業(株)に入社して情報処理技術の研究開発に取り組んだ後、1996年8月に通研にUターンして、爾来、本年3月までの22年余りを大学人として過ごして参りました。今般、通研を最後の職場として恙無く定年退職を迎えることとなりました。

仙台市土樋一丁目で生まれた私にとって、母の実家も田町にあったことから、通研が位置する片平南キャンパスは幼い時分からお馴染みの場所でした。その通研で定年まで研究活動に従事できたことをとても嬉しく思っています。これまでお世話になった多くの方々には改めて厚く御礼申し上げる次第です。

在職中は、2001年度から2009年度まで情報シナジーセンタ(現在のサイバーサイエンスセンタ)で活動し、2010年度からは再び通研に戻って研究を進めてきました。学生時代から慣れ親しんだ通研を研究活動の拠点として、研究室スタッフの皆さん、そして学部・大学院の学生諸君と共に、知識工学やエージェント工学に関する様々な面白い研究に取り組むことができたのは大変幸運でした。これまで研究室を介して巡り合った方々が、現在、国内外の第一線で活躍しておられる姿を目にするにつけ、私なりに多少は貢献できたこともあったかなと思う今日この頃です。

今年はイチローの引退や改元をはじめとして、通研を取り巻く環境にも様々な変動が予感されるところですが、それらが通研の更なる進化に繋がってゆくことを願って止みません。電気通信研究所の皆様の益々のご活躍とご発展を心よりお祈り申し上げます。