グラフェンの光電子デバイス応用として次にご紹介したいのが、グラフェンフォトミキサーです。私たちは、グラフェンをチャネル材料とするトランジスタ単体において、波長多重光通信のキャリア信号二波を混合してその差周波ミリ波帯信号を生成するフォトミキシング機能と、生成したミリ波信号で別のミリ波帯のデータ信号を中間周波数帯に下方変換するRFミキサー機能とを同時に実現することに成功しています。これは、光電子融合によるダブルミキシング機能とも言えます。これらは、災害に強いレジリエントで超ブロードバンドな近未来のユビキタスICT社会の実現になくてはならない光無線融合化デバイス技術であり、電気通信研究機構において民間との共同研究として推進しています。

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