新研究室訪問

ブロードバンド工学研究部門

超高速光通信(廣岡)研究室

超高速光通信研究分野 教授 廣岡 俊彦

http://www.hikari.riec.tohoku.ac.jp

光通信と無線通信のコヒーレントな融合に向けて

光通信と無線通信のコヒーレントな融合に向けて

 本研究室は、2001年より中沢正隆教授が担当され、超高速光通信の基盤となる超短光パルス発生・伝送技術、短パルスレーザ技術、デジタルコヒーレント光伝送技術ならびに高精度ファイバ計測等の研究を行なってきました。2018年4月より廣岡が担当し、葛西恵介助教、黒田久雄研究員の他、博士後期課程1名、博士前期課程2名、学部4年生1名が所属しています。

 光通信システムは、その高速性・広帯域性を活用し、ICTインフラの中核として発展を遂げ社会に浸透してきました。その一方で、4K/8K 等の高精細映像の配信、IoTの普及、ビッグデータ解析や5Gモバイルシステムの進展により、ネットワークを流れるデータは今後もますます増大していくものと想定されています。拡大の一途を辿る通信トラフィックを効率よく収容するとともに、多様化するICTサービスに対応するためには、柔軟な通信技術としてのさらなるイノベーションが求められています。

 本研究室では、光時分割多重方式による1チャネルあたりテラビット級の超高速光伝送、QAMと呼ばれるデジタルコヒーレント光伝送、ならびにそれらを融合した超高速・高効率光伝送技術の研究開発を進めています。さらに、5G、Beyond 5G 等の新たなICT サービスの進展を見据えて、デジタルコヒーレント伝送のアクセスネットワークおよびモバイルフロントホールへの展開と、光通信と無線通信とを同じ電磁波として融合する新領域の開発を目指しています。

 光通信発祥の地と呼ばれるここ通研におきまして、その輝かしい伝統を継承するとともに、新たな光通信分野の開拓に力を尽くしてまいりたいと思いますので、宜しくお願い致します。

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