片平キャンパスでのお花見 (2017年4月)
電化製品をはじめとして、家庭やオフィスなどでもさまざまなモノが知能化されつつあります。これらはさらに、ネットワーク化されたビルやホームシステム、またIoTの普及と相まって、部屋など身の回りの環境や空間全体を情報化・知能化しつつあります。その流れは、家具や什器など、これまで自動化や知能化があまり進んでいなかった対象にも及ぶようになり、近未来には、全体として人の快適で便利な生活を支えるようになるだろうと思われます。そのため、今、家具や什器の自動化や知能化とともに、これらを含む空間全体と人との良好な関係を考えることは喫緊の課題となっています。
私たちは、コンピュータで直接扱えるようにデジタル化されているものだけでなく、身の回りのあらゆるものをコンテンツと捉え、これらを活用して人々が快適に、または効率的・直感的に作業をしたり、円滑かつ豊かなコミュニケーションができるようにするために、人と空間(およびその構成物)のインタラクションを考慮して、インタラクティブコンテンツに関する研究を進めています。
研究室には15 名程度の大学院・学部生が在籍していますが、毎年、外国からの客員(准)教授が1~2名と短期滞在の交換留学生や研究生が数名加わり、総勢約20名で研究に取り組んでいます。また、国内外の研究機関や企業との共同研究も積極的に進めており、2017年度は13件の共同プロジェクト研究を研究室として推進しています(A、B両タイプ合計)。主な研究を紹介します。