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萌芽研究部 共生社会を実現するドローン利活用技術の研究
教員
[ 代表・教授(兼)] 北村 喜文
ドローンは最近ますます活躍する機会が増えつつあるが、その利活用には、サスティナビリティやアクセシビリティへの考慮が求められるようになってきている。本研究では共生社会の実現を目指し、オープンソースの枠組みや環境にやさしい技術を導入することで、誰もがドローンを利用できる利活用基盤技術を開発するため、次の3つの課題に取り組む。
(1)複数ドローン制御とインタラクティブ技術
複数の無人航空機(UAV)や水上ドローンの群制御のアルゴリズムを検討する。そして複数のUAVを用いて立体空間や音場空間を効率よくセンシングする方法を検討する。さらに、ドローンの専門知識や操縦スキルを持たない利用者が直感的かつ的確に複数ドローンを操作するためのインタラクション手法も検討する。
(2)ヒトとカラスの共存のための行動制御技術
生活圏が重なるために反目し合う人とカラスであるが、共存でき得る関係に近づけるため、カラスの行動を制御・誘導する方法を検討する。そのため、スピーカーから再生する音声に対するカラスの反応をみる実験等からカラスにとってリアリティの高い模倣技術を生み出すための知見を得る。そして、複数の音声再生装置等を用いて群れを再現してカラスの行動の制御・誘導を試みる。
(3)オープンソースUAVを活用した人材育成
標準化されたドキュメンテーションで、誰もが安価にカスタムUAV(無人航空機)を開発できるオープンソースソフトウエア(OSS)ベースのドローン(OSSUAV)開発環境が整いつつある。そして、課題を抱える当事者が自身のニーズに合うドローンを自ら開発して問題解決できるようになってきている。そのための人材育成を加速するため、カリキュラムや開発教育パッケージを検討する。