国立大学法人東北大学電気通信研究所公式ウェブサイト|Research Institute of Electrical Communication Tohoku University

通研の組織

迅速なシステム実現・社会実装に向けた研究体制の強化 コミュニケーションの未来を見据えた電気通信研究所の改組

  • 情報通信技術の成熟化に伴い、出口までを意識した研究開発や迅速な社会実装が不可欠になっている。
  • 情報通信技術の将来を見据えて、3つの研究の柱を意識した組織の変更を行った。

【概要】
 情報通信技術の成熟化に伴い、出口までを意識した研究開発の重要性がより一層高まっております。特に社会課題解決に向けた大学の役割に大きな期待が集まっていることを踏まえて、電気通信研究所では、より迅速な社会実装をより強力に推し進めるために2023年4月1日に改組を行いました
 電気通信研究所では、人間性豊かなコミュニケーションを実現する総合的科学技術の学理と応用の研究を目的としております。2021年には将来に亘って研究を進めるべき3つの柱(将来像)を掲げ、世界を先導する研究開発を遂行しています。今回の改組では、将来像に示された3つの柱である「超計算力の獲得」、「空気のような情報インフラの構築」、「人間理解に基づく超知的システムの創出」に整合させるよう部門構成と部門名称を改新します。具体的には、これまでの4研究部門構成から3研究部門(「計算システム基盤研究部門」、「情報通信基盤研究部門」、「人間・生体情報システム研究部門」)に更新しました。それぞれの部門は、研究レイヤの異なる研究室により構成され、材料・デバイス並びにそれを利用したシステムまでを迅速に開発しうる体制を整えています。
 電気通信研究所では、改組された3研究部門、従来の2施設・1センターに加え、新しく発足するサイバー&リアルICT学際融合研究センターも加えて、コロナ禍でも浮き彫りとなったコミュニケーションの重要性を意識しながら、人間性豊かな社会の持続的発展のための基盤を構築して参ります。

【詳細な説明】
電気通信研究所について
 電気通信研究所では、1935 年の開所以来、磁気記録、光通信、半導体などの分野で歴史的な発明を成し遂げるなど、電気通信技術に関する世界最先端の研究開発を行っています。1994年には「高密度及び高次の情報通信に関する学理並びにその応用の研究」を行う全国共同利用研究所への転換が認められ、高度情報化社会に資する研究を推進しました。続いて2001年には「人間性豊かなコミュニケーションを実現する総合的科学技術の学理と応用を研究」を目的として掲げ、以来、急速に発展する情報化社会を支える基盤技術の開発に貢献を続けています。 

改組について
 電気通信技術の成熟化に伴い、出口までを意識した研究開発の重要性がより一層高まっております。特に社会課題解決に向けた大学の役割に大きな期待が集まっていることを踏まえて、電気通信研究所では、より迅速な社会実装をより強力に推し進めるために2023年4月1日に改組を行いました。
 電気通信研究所では2021年に、30年後を見据え、人間性豊かなコミュニケーションの実現に向け本研究所が所掌する研究領域を検討し、時空間を越えたコミュニケーションや多様性を享受できるコミュニケーションを目指した電気通信研究所の将来像をまとめました。今回、この将来像の具現化へ向け、将来像に示された3つの柱である「超計算力の獲得」、「空気のような情報インフラの構築」、「人間理解に基づく超知的システムの創出」に整合させるよう組織の変更・強化を行いました。具体的には、これまでの4研究部門構成から3研究部門(「計算システム基盤研究部門」、「情報通信基盤研究部門」、「人間・生体情報システム研究部門」)に更新しました。それぞれの部門は、研究レイヤの異なる研究室により構成され、材料・デバイス並びにそれを利用したシステムまでを迅速に開発しうる体制を整えています。

今後に向けて
 電気通信研究所では、改組された3研究部門、従来の2施設・1センターに加え、新しく発足したサイバー&リアルICT学際融合研究センターも加えて、コロナ禍でも浮き彫りとなったコミュニケーションの重要性を意識しながら、人間性豊かな社会の持続的発展のための基盤を構築して参ります

図1. 人間性豊かなコミュニケーションの実現に向けて電気通信研究所が
所掌すべき研究領域と研究目的(将来像)

図2.改組後の電気通信研究所の組織図

【参考】電気通信研究所のホームページ:https://www.riec.tohoku.ac.jp/ja/