量子情報通信講演会
日時:2008年12月19日(木)13:30~15:30
場所:東北大学電気通信研究所ナノ・スピン総合研究棟5階A506号室
量子情報通信講演会のお知らせ
東北大学電気通信研究所
枝松圭一
下記のように,量子情報通信に関する著名な研究者2名をお招きした講演会を開催致しますので,多数ご来聴下さいますようご案内申し上げます.
- 日時:2008年12月19日(金)13:30~15:30
- 場所:東北大学電気通信研究所ナノ・スピン総合研究棟5階A506号室
- 講演1:「量子情報通信の現状と将来」 (13:30~14:30)
- 講師:佐々木雅英氏,(独)情報通信研究機構新世代ネットワーク研究センター量子ICTグループ (東北大学電気通信研究所客員教授)
- 概要:量子情報通信は、不確定性原理と重ね合わせの原理利用することにより,
(1)将来技術の解読脅威に脅かされない究極的な安全性が保証された量子暗号ネットワークの構築や,
(2)光の波としての性質と粒子としての性質を同時に制御することにより従来理論の通信容量限界を超える超大容量ネットワークの実現を可能にする.
この2つのテーマについて、NICTにおける取り組みと最新の成果を紹介し,今後の展望について議論する. - 講演2:「量子ネットワーク符号化」 (14:30~15:30)
- 講師:林正人氏,東北大学大学院情報科学研究科
- 概要:量子通信路の実用化には,単純な2者間だけの通信だけでは無く,多者間での通信を扱う必要がある.多者間での通信ではボトル ネックとなる部分が生じ,そのボトルネックの回避が重要な問題となる.量子ネットワーク符号化では,量子状態を伝送する場合に,ボトルネックが生ずるネットワークを考え,ボトルネックを回避する方法を検討する.本講演では,ボトルネックが生ずるネットワークの典型例としてバタフライネットワークを考え,ボトルネックを回避して量子状態を伝送する方法を与える.
問い合わせ先
東北大学電気通信研究所
枝松 圭一
TEL: 022-217-5070