「光波位相制御による高度通信・計測システムに関する研究」

2009.11.19

開催日：2009年11月19日（木）・11月20日（金）
研究題目：「光波位相制御による高度通信・計測システムに関する研究」
開催場所：東北大学電気通信研究所2号館4階大会議室

通研共同プロジェクト研究会「光波位相制御による高度通信・計測システムに関する研究」のご案内

東北大学電気通信研究所　中沢正隆
産業技術総合研究所　土田　英実

秋涼の候、皆様におかれましては益々ご健勝のこととお喜び申し上げます。

次世代の超広帯域光通信システム、超高精度計測・標準システムを確立するためには、光波の超高速性に加えて、マイクロ波領域で培われた高度な位相制御技術を、光波に適用するための研究開発が重要です。光波は高いキャリア周波数を有するため、高度な位相制御技術を光領域で実現できれば、マイクロ波帯の通信・計測技術の性能を遙かに凌駕する可能性を有しています。本プロジェクト研究会は、これらの分野における研究開発を活発化するために、次世代の光伝送・信号処理・デバイス技術、さらには光周波数コムや光周波数標準に携わる幅広い研究者で組織しております。本研究会において将来に向けて広い視野をもって議論を深めることで、光波位相制御技術の研究開発が一層加速され、やがて多方面への新たな産業展開が見出されることを期待しています。

今年度の研究会を下記の通り開催いたしますので、是非ご参加下さいますようお願い申し上げます。

日時：2009年11月19日（木）13:00～17:30 2009年11月20日（金）9:00～12:00
場所：東北大学電気通信研究所2号館4階大会議室＊懇親会を17:30より電気通信研究所・1号館談話室で行います（参加費2,000円）。併せてのご参加をお願いいたします。

プログラム
11月19日(木)
13:00-13:05	開会挨拶
	中沢正隆（東北大学）
13:05-13:35	光周波数標準を用いた「秒の二次表現」
	洪鋒雷（産業技術総合研究所）
13:35-14:05	狭線幅光周波数コム（１）
	稲場肇, 中嶋善晶, 保坂一元, 岩國加奈, 美濃島薫, 大苗敦,洪鋒雷（産業技術総合研究所）
14:05-14:35	狭線幅光周波数コム（２）
	中嶋善晶, 稲場肇, 保坂一元, 岩國加奈, 美濃島薫, 大苗敦,洪鋒雷（産業技術総合研究所）
14:35-15:05	波長1.1 µm VCSELとフォトニック結晶ファイバを用いたGHｚ帯光-マイクロ波発振器
	小泉健吾, 吉田真人, 中沢正隆（東北大学）
15:05-15:30	休憩
15:30-16:00	（招待講演）フォトニック結晶ファイバの現状と将来展望
	齊藤晋聖, 小柴正則（北海道大学）
16:00-16:30	光PLLを用いた単一チャネル400 Gbit/s-225 km OTDM-32 RZ/QAMコヒーレント伝送
	葛西恵介, 大宮達則, 関鵬宇, 吉田真人, 廣岡俊彦,中沢正隆（東北大学）
16:30-17:00	5 Gsymbol/s (60 Gbit/s) 偏波多重 64 QAM-OFDM コヒーレント伝送
	大宮達則, 岡本聖司, 吉田真人,中沢正隆（東北大学）
17:00-17:30	時分割ベクトル光サンプリングによる光信号波形計測
	土田英実（産業技術総合研究所）
17:30-19:00	懇親会
プログラム：11月20日(金)
9:00- 9:30	（招待講演）シリコンフォトニクスの現状と将来展望
	山田浩治（ＮＴＴ）
9:30-10:00	AlAsSb/InGaAs サブバンド間遷移光スイッチに関する最近の進展
	鍬塚治彦, 秋本良一, 物集照夫, 牛頭信一郎, Cong Guangwei,秋田一路, 小笠原剛, 挾間壽文, 石川浩（産業技術総合研究所）
10:00-10:30	カーボンナノチューブならびにISBT素子を用いたフェムト秒ソリトンファイバレーザ
	正田史生, 中沢正隆, 戒能俊邦, 小松京嗣（東北大学）, 真多淳二 , 塚本遵（東レ）, 秋本良一, 石川浩（産業技術総合研究所）
10:30-10:55	休憩
10:55-11:25	（招待講演）波長可変レーザの現状と将来展望
	山崎裕幸（ＮＥＣ）
11:25-11:55	時間領域光フーリエ変換法による320 Gbit/s/ch WDM信号の525 km伝送
	関鵬宇, 廣岡俊彦, 中沢正隆（東北大学）
11:55-12:00	閉会挨拶
	土田英実（産業技術総合研究所）