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講演会「脳活動からの視覚像再構成の技術について(仮)」

日時:2009年12月11日(金)16:00~17:30
場所:東北大学電気通信研究所大会議室(2号館4階 W410号室)
演題:「脳活動からの視覚像再構成の技術について(仮)」
講師:宮脇陽一氏(国際電気通信基礎技術研究所(ATR)脳情報研究所)
主催:映像情報メディア学会東北支部


講演会開催案内

映像情報メディア学会東北支部
支部長:沼澤潤二

映像情報メディア学会東北支部主催の講演会を以下の要領で行います.

今回,脳神経科学研究のトップジャーナルである Neuron 誌に昨年発表された,脳活動パターンを解読することで,見ているものを推定する技術について,論文の筆頭著者である宮脇陽一氏を講師にお招きし,その技術の可能性や詳細について講演して頂く機会を得ることができました.

参加費は無料です.ご興味のある方はぜひご参集下さい.

  • 日時  :平成21年12月11日(金)16:00~17:30
  • 場所  :東北大学電気通信研究所大会議室(2号館4階 W410号室)
  • 主催  :映像情報メディア学会東北支部
  • 演題  :「脳活動からの視覚像再構成の技術について(仮)」
  • 講師  :宮脇陽一氏(国際電気通信基礎技術研究所(ATR)脳情報研究所)
  • 概要:
    眼から入った画像情報は大脳視覚野の脳活動を引き起こします.逆に,このとき生じる脳活動パターンを解読することで,見ているものを推定できると考えられます.本講演では,ヒトが映像を見ているときの脳活動を機能的磁気共鳴画像(fMRI)装置で計測し,その脳活動パターンを機械学習の手法で解析することにより,ヒトが見ている映像を再構成する「視覚像再構成」技術について紹介いたします.この技術により,現在,10×10の解像度を持つ2値コントラストで定義された任意の図形や文字の再構成に成功しています.また,2秒ごとに得られる個々のfMRIデータを解析することで,見ていた映像を動画として再生することにも成功しています.この技術を応用することで,将来には,空想や夢を,テレビや映画のようにスクリーンの上で再生できるようになるかもしれません.