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平成28年度(第6回)RIEC Award 受賞者

概要

この度、厳正な審査に基づきご推薦をいただいた候補者中から、平成28年度の受賞者として下記の3名を受賞者と決定いたしました。
授賞式は、仙台フォーラム2016(2016年11月30日)にて執り行われました。

RIEC Award本賞

杉浦 慎哉  氏(東京農工大学大学院工学研究院)

業績

「高速無線通信のための信号処理に関する研究」

授賞理由

杉浦氏は、通信回線の高速大容量化に寄与することが期待されるMIMO伝送方式において、 新たな信号処理技術である空間変調方式を提案しました。これは、大規模なマ ルチアンテナ伝送を可能にするものであり、次世代ディジタル移動通信システムを支える重要な研究開発としてさらなる発展が期待されます。氏のこれらの研究開発は高く評価され、 本賞にふさわしいものと認められました。

RIEC Award 東北大学研究者賞

吹留 博一  氏(東北大学電気通信研究所)

業績

「材料物性とデバイス特性のギャップを埋めるオペランド顕微X線分光の開拓」

授賞理由

吹留氏は、デバイス動作下における分光法であるオペランド顕微観察法を確立しました。

氏のこの成果はグラフェンFETの開発に不可欠の材料物性とデバイス物理を直接繋ぐ優れた技術として評価され、本賞にふさわしいものと認められました。

RIEC Award 東北大学学生賞

Samik DuttaGupta氏(東北大学大学院工学研究科)※申請時

業績

「強磁性金属薄膜における磁壁のクリープ運動に関する研究」

授賞理由

DuttaGupta氏は強磁性金属薄膜の磁壁が微弱な駆動力の下でゆっくりと動くクリープ運動に着目し、そのメカニズムに対して統一的な理解をもたらしました。この成果は国際的に高い評価を得ており、本賞にふさわしいものと認められました。

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