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平成26年度(第4回)RIEC Award受賞者

概要

この度、厳正な審査に基づきご推薦をいただいた候補者中から、平成26年度の受賞者として下記の3名を受賞者と決定いたしました。
授賞式は,仙台フォーラム2014(2014年11月28日)にて執り行われました。

RIEC Award本賞

眞田 治樹氏(NTT 物性科学基礎研究所

業績

「スピン軌道相互作用を利用した電子スピン共鳴」

授賞理由

眞田氏はスピン軌道相互作用という相対論的効果を活用した手法を提案し、外部磁場を一切用いずに電子スピンの回転操作・検出を行うことに成功しました。氏の研究成果は、新たな量子情報デバイスの実現につながるものと期待されるすぐれたものであり、本賞にふさわしいものと認められました。

RIEC Award 東北大学研究者賞

林 優一氏(東北大学大学院情報科学研究科)

業績

「情報機器の電磁波セキュリティ評価・対策技術に関する研究」

授賞理由

林氏は、電磁波漏洩や妨害電磁波が引き起こす情報セキュリティ低下の問題に対して、独創的なアプローチにより、情報漏えいの評価法、対策法を提案するなど、電磁波セキュリティに関する新しい学術分野の開拓につながる先駆的な研究成果をあげています。氏のこれら研究成果は高く評価され、本賞にふさわしいものと認められました。

RIEC Award 東北大学学生賞

金井 駿氏(東北大学電気通信研究所(平成25 年度に修了し学位取得))

業績

「磁性金属薄膜における電界による磁化制御に関する研究」

授賞理由

金井氏は、電界誘起磁化反転を垂直磁化容易磁気トンネル接合において初めて実証するなど、この分野で卓越した業績をあげています。また、融合分野との共同研究にも積極的であり、若く広い視野をもつ研究者としての今後の発展が期待されます。氏の研究成果と将来性は高く評価され、本賞にふさわしいものと認められました。

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